第6章手術のその日、子供たちはお盆休みに入っていたのでジジババの所に泊まりにいっていて不在。 でも、偶然父ちゃんも休みだった。 朝から2人でメルダン連れて病院へ。 車中、「朝ご飯も食べていないのに、ドコ行くんだよぉ?!」と不満そうなメルダンの声。 無視して病院へ。 手術前の血液検査をして、結果が出るまでに同意書を書いたりして待つ。 結果、メルは全くの健康体で心配なし。(ホッ!) 一方ダンケは肝機能が少し悪いが、手術には差し支えない。(心配の種が増えたぁ~) いよいよメルダンは病院に預けられて、しばしのお別れ。(お母さんは心配だよ~) 二人とも、ごねる事もなく(あれ?!・・拍子抜け)あっさり奥の部屋に消えていった。 ダンケは夕方にお迎え。メルは明日の夕方にお迎え、ということになった。 病院から帰ると、玄関には空のケージが二つ。 家のどこにもメルダンの気配がない。 後悔の波が押し寄せて来ようとするのを気付かないふりして ケージの大掃除、玄関の大掃除に精を出した。 久しぶりの休みだったのでやることが多く、メルダンのことをあれこれ考えるヒマもないまま 夕方になり、ダンのお迎えに向かう。 連れられて出てきたダン,歩き方も痛そうじゃないし、元気もある。 メルも無事に終わったらしい。やっと一安心。 帰宅したダン、傷跡も痛々しくいつもは平気で飛び上がる玄関の段差が登れない。 いつもはダンに厳しい父ちゃんも「今日だけは優しくしてやる」とか言ってかわいがっていた。 傷跡を気にしたりする様子もなく、食欲もモリモリ。 いつもより元気はないけれど、後悔を呼び起こすほどの不安材料はなかった。 翌日の夕方、メルのお迎えに。 先生をグイグイ引っ張って出てきたメル、私を見つけるなり耳を倒して甘えん坊モード。 傷はとっても小さく、ダンほど生々しくなかった。 メルのほうが大きな手術のはずなのに、メルのほうが元気なので、また一安心。 帰宅するとダンが大歓迎。 さっきまでの元気のなさは、一体なんだったの?と言うくらいの復活ぶり。 しかもさっきまで登れなかった段差もピョン!と平気!? ただ単にメルがいなくて寂しかっただけ?! いつものようにガウガウして、モリモリ食べて。 その夜、「心配することなかったね」と決断が間違ってなかった事を確認したのでした。 ・・・でも心配の種が尽きる事はなかったのをこの時は知らなかった・・・。 怒涛の最終章へ続く |